中国のビール大手・青島ヒ酒(青島ビール)のタイ法人の青島ヒ酒(泰国)有限公司は17日、タイの首都バンコクで、年産20万キロリットル級の工場建設をめぐる契約に調印した。青島ヒ酒にとって初の海外工場建設プロジェクトとなる。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
新工場はタイ中部のサムットサーコーン県工業パークに建設され、年間生産量は20万リットルに達する予定で、2013年の操業開始が見込まれる。
青島ヒ酒は中国ビール産業のトップ企業であり、同社が初の海外工場の建設地にタイを選んだのは、新興市場における巨大な市場の容量や発展の可能性を踏まえてのこととみられる。同社の金志国董事長(会長)は同日の調印式で次のように述べた。タイはASEAN10カ国の中で重要な位置にあり、整った市場経済体制や開放的な投資創業環境を備え、通年にわたりビール消費に適した気候にある。より重要なことは、ここには中国に近い文化や中国に融合しやすい文化があり、国境を越えて青島ビールを愛する消費者がいるということだ。タイを選んで工場を建設し、東南アジア市場を見据えるのは、東南アジア市場進出を欧州市場、さらにはオセアニア市場といった国際市場の開拓の第一歩にするのが狙いだ。
*ヒ:「口偏」に「卑」
「人民網日本語版」2011年10月19日