【新華社南京10月23日】総投資額6億8900万㌦のトヨタ自動車研究開発センターが22日、江蘇省の常熟東南経済開発区で着工された。トヨタ自動車としてはこれまでで最大の研究開発センターで、完成すれば、トヨタの全世界で最も重要な先進的基幹技術の研究開発拠点となる。
豊田章男社長は着工式で、次のようにあいさつした。これはトヨタの全世界的研究開発体制の中で規模が最も大きいセンターだ。この研究開発拠点を通して、トヨタの環境技術の中国における国産化のプロセスを進める。トヨタとしては、自らの強み、特にハイブリッド技術とその応用技術であるプラグインハイブリッド技術を生かすことによって、中国社会の発展のために一層すぐれた貢献をしたい。
豊田社長は、今後5年間で、国産ハイブリッド技術を採用した新エネルギー自動車を開発し、2015年に一汽豊田、広汽豊田での生産と販売をめざすとの決定を発表した。
豊田汽車研発中心(中国)有限公司は2010年11月17日に設立され、今年4月に運用を始めた。研究開発の重点は「環境技術」と「基礎研究」。
豊田自動車研究開発センターは中国の複雑な道路状況を再現できる試験場を建設し、中国向け自動車の適応性と品質について徹底した検証と確認を行うといわれる。センターにはさらに技術交流エリアが設けられる予定で、その中核は総面積約1万1000平方㍍の「省エネ車・新エネルギー車技術センター」。
(新華網日本語)