世界規模でコンサルティングサービスを提供するタワーズワトソンが25日に発表した、中国人労働者の仕事に対する敬意に関しての2011年度調査の結果によると、中国人労働者で仕事に敬意を払っている人は78%で、米国市場の81%や世界の好業績企業の85%に及ばなかった。タワーズワトソンの分析によると、中国企業が従業員の仕事への敬意を高める上での最も重要な要因は、企業が従業員のキャリア形成を重視しているかどうか、企業が企業の目標と従業員の業績との結びつきを重視しているかどうかだという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
同調査は中国の労働者約50万人を対象に行われた。タワーズワトソン中国エリアのジム・レニンガー主任(組織や調査研究などの業務を担当)によると、今回の調査結果から、中国人労働者の仕事への敬意は、認識、感情、行動の3方面でおおむね米国市場や世界の好業績企業よりも低いことがわかるという。
同調査によると、世界の好業績企業に比べて、中国人労働者は直接のリーダーをより賞賛する傾向があり、自分の所属する作業チームへの評価もすこぶる前向きで、企業の運営が非常に効率的であるとみなしている。だが給与や福利厚生、労働の内容、コミュニケーションや労働条件などについての受け止め方は好業績企業に及ばないという。
今回の調査からわかるのは、中国人労働者の仕事への敬意を高めようとするなら、企業の指導力を刷新し、企業イメージを向上させることが必要だ。また労働者のキャリア形成を重視し、企業の目標と労働者の業績との結びつきを重視することが必要だということだ。
「人民網日本語版」2011年10月26日