25日の金相場は大幅に上昇、1オンス当たり1700ドルとなった。26日の欧州連合(EU)首脳会議で決議される欧州債務危機の解決法案を不安視する投資家がリスク回避に動いたためだとみられている。
ニューヨーク商品取引所で取引の中心である金先物12月限は、前日比48.1ドル高(2.9%高)の1オンス=1700.4ドルで終了。3日連続で上昇した。
金先物に詳しい米ペレグリンフィナンシャルグループのアナリストは、「市場の注目は欧州債務問題に向いている。投資家はEU首脳会議で解決に向けた法案が採択されることを期待していたが、最近になって法案がまとまらない可能性が高まった。そのため、リスク回避のために資金が金市場に流れた」と分析した。
また、米コンファレンス・ボードが25日発表した10月の消費者信頼感指数は39.8と、金融危機後の2009年3月以降約2年半で最低の水準となり、これも金市場への流入を後押しした。
銀先物の12月限は前日比1.408ドル高(4.45%高)の33.052ドルで終了。プラチナ1月限は26.8ドル高(1.7%高)の1568.8ドルで引けた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月26日