中国人民銀行の周小川行長(総裁)はこのほど国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC)第24回閣僚級会議に出席した際、国内・海外メディアの取材に応える中で次のように述べた。「人民日報」海外版が伝えた。
人民銀は今後、インフレ水準に非常に強い関心を寄せ、経済成長を追求するが故にインフレ情勢を軽視することがないようにする。中国の現在の通貨政策の基調は今後も変わらないし、十分な柔軟性と的確性とを維持していく。
中国の今年の国内総生産(GDP)成長率は9%を超え、中国全体の経済情勢にはそれほど大きな変化は出現せず、財政政策と通貨政策は全体として変わらない見込みだ。これと同時に、国際経済情勢には引き続き警戒が必要であり、通貨政策は国際経済情勢に対して十分な柔軟性と的確性とを維持する必要がある。
物価を抑制し、経済成長を維持し、雇用を十分に確保し、国際収支の基本的なバランスを維持することが、人民銀の4つの主な職能だ。人民銀はこの4つの目標を常に注視し、一つに関心を寄せることで他をおろそかにするということはしない。