中国海洋石油総公司(以下「中海油」)は26日、海上油田「蓬莱」19-3油田の原油流出事故の処理作業が、中国国家海洋局の連合調査チームから指示された各指標に達したと発表した。海底からも新たな原油流出箇所は発見されなかった。国際金融報が27日に報じた。
6月、中国最大の海上油田「蓬莱」19-3油田のプラットフォームBとプラットフォームCで、原油流出事故が発生した。運営者のコノコフィリップス中国から提供されたデータによると、2ヶ所の原油流出により計700バレル分の原油、および計2589バレル分の原油を含む汚泥が流出した。
中海油によると、プラットフォームB、Cの原油流出源はすでに突き止められ、遮断が完了した。うちプラットフォームC20井では、残存圧力を低下させ、正常水準に戻した。地震データの収集など各種の技術手段と調査を通じ、プラットフォームCの海底で2カ月間新たな原油流出が確認されていないことが明らかになった。
またプラットフォームCの海底で発見された汚泥は処理・隔離が完了した。100名弱の潜水員を手配し、発見された汚泥を処理した。潜水員の手が届かない、狭い場所にある少量の原油残留については、隔離シートや土嚢により全面的な隔離を行った。
中国国家海洋局北海分局のモニタリングによると、10月11日以降、「蓬莱」19-3油田の周辺で1日に流出される原油量は2リットル以内に抑えられており、かつ減少傾向にある。10月9日以降、プラットフォームC付近の水面で見つかる原油は、ごく少量にとどまっている。
「人民網日本語版」2011年10月27日