中国で、農民不足の問題が深刻化

中国で、農民不足の問題が深刻化。 ここ数年、労働者不足の問題が注目され、いわゆる「ルイスのターニング・ポイント」や「人口ボーナス」の議論があちこちで繰り広げられている。しかし、労働者不足問題により隠れてしまったもう1つの「不足問題」にも目を向けなければならない…

タグ: 中国農民不足

発信時間: 2011-10-28 14:43:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

国務院発展研究センターが2006年に全国を対象として実施した調査によると、出稼ぎができる「余剰労働力」が存在しない農村は74%、40歳以下の労働力をもつ農村はわずか25%だった。調査から5年経った現在の状況はさらに厳しくなっているだろう。

十分な労働力がないため、ここ数年は農業用地が著しく荒廃し、農業の安定と食料の安全に影響をおよぼしている。調べによると、湖北省濱湖村では、労働力不足と農業生産性の低下などにより、農業に関心をもつ人々が減少した。その結果、2008年、村全体の40%以上の農業用地が荒廃してしまった。また、潜在的に荒廃した農地も多く、元々二期作を行っていた水田の内、半分以上が一期作になった。

農耕文化は中国伝統文化の根源である。中国文化の魂と真髄は農耕文化と密接に結びついている。しかし、工業化と都市化の過程で、多くの農村と農耕文化が失われつつある。

専門家たちは現在、政府に対し、荒廃した土地の整備を促す政策の制定を呼びかけている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月28日

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