レアアース業界の退勢によって中国南北で生産停止の波が起きている。コウ(へん=章、つくり=のまたかんむりに貢)州鉱業界の内部関係者によると、南部レアアース主産地のけん引企業、コウ州希土鉱業公司傘下のすべての鉱山と製錬分離企業が20日から全面生産停止に入っている。主な原因として、今年の採掘枠を使い切ったここと鉱山を整理し、南部レアアース産業チェーンの構築をはかっていることが挙げられている。
こうした動きはコウ州だけではなく、中国北部の軽レアアースの生産量の90%を占める包鋼希土(集団)高科技股分有限公司所属の製錬分離企業もすでに生産停止に入っている。
南北のレアアースけん引企業が「歩調を合わせて」生産停止に入った背景には、同じ考えがあるようで、それは生産を停止することによりレアアース製錬分離製品の市場供給を減らし、価格の大幅下落を抑えることだ。