多くの自動車販売奨励策が終了したことで、今年に入って、中国の自動車市場の成長は減速している。10月27日までに、48社の自動車関連の上場会社が第3四半期の業績を発表した。それによると、今年1~9月の売上高は総額4123億4200万元で前年同期比18.66%増、純利益は210億9300万元で同19.84%となり、伸び率の大幅な縮小が目立つ。自動車関連の上場会社の収益力は全面的に低下している。
収益力が低下
自動車購入の優遇措置の終了、都市部の渋滞改善、原油価格の高騰などにより、自動車需要が低下した。中国汽車工業協会の統計によると、今年1~9月の生産台数は1346万1200台で前年同期比2.75%増、販売台数は1363万3500台で同3.62%増にとどまった。生産・販売台数の伸び率低下を受け、完成車、部品メーカーで収益力の低下が見られた。
統計によると、自動車関連の上場会社48社の今年1~9月の平均自己資本収益率(ROE)はわずか9.29%、前年同期より3.8ポイント低下した。完成車メーカー9社の平均ROEは5.09ポイント低下。商用トラックの販売低迷が主な原因と見られる。部品メーカー39社の平均ROEは3.72ポイントの低下となった。