乗用車については、自主ブランドで影響が目立つ。一方、合弁ブランドを中心に手がける企業は比較的安定した。商用車については、商用トラックの平均ROEは8.13ポイント低下し、自動車業全体の収益力を押し下げる主な要因となった。そんな中、商用バスだけは好調さを見せた。
業界関係者は、売上げが低下する中で、国産自動車の競争は激しさを増し、割引幅は拡大し続け、それに加えて原材料や燃料などの価格高騰は自動車企業の利益を蝕み、この動きは今後も続くと見ている。全国乗用車市場信息聯席会の饒達秘書長は、自動車企業の大幅な減益は来年になると予測する。
今後の見通しについて、中国汽車工業協会は、今年の自動車生産・販売台数は前年比で約5%増となり、自動車産業は安定した成長の時期に入るとの見方を示した。昨年の数値が高いことから、全国乗用車市場信息聯席会は第4四半期はマイナス成長になると予測している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月28日