▽キーワード2:「成長率予測」
ムーディーズの予測によると、中国の今年の実質経済成長率は9.6%に達し、今後5年間は9.5%の水準を維持するという。これと同時に、今後5年間には政府債務の対国内総生産(GDP)比が年を追って低下し、中央政府債務の対GDP比は2011年の16.5%の水準から16年は9.3%に低下し、一般政府債務の対GDP比は32.7%から20.3%に低下する見込みという。
ムーディーズは昨年11月に中国国債の格付けを「A1」から「Aa3」に引き上げ、見通しを「ポジティブ」とした。この時の引き上げの理由は、中国が力強い成長を遂げたこと、展望が明るいこと、危機への対応措置を取る能力があること、財務の基礎が極めて強固であること、対外的な財務力が強いこと、などだった。