中国人民銀行(中央銀行)は公開市場操作で1年物中央銀行手形の発行金利を12週ぶりに引き下げた。中央銀行が公開市場操作で金融政策微調整のシグナルを発信したのは、ここ4週間で3度目となる。
中央銀行は8日、公開市場操作で1年物の中央銀行手形を100億元分発行。発行規模は先週と同じだが、発行金利が3.584%から 3.5733%へと1.1ポイント引き下げられた。三年物中央銀行手形の発行停止以来、金融機関は1年物の保有数を増やしている。中央銀行は発行利率を引き下げることで、資金吸収の勢いを弱め、流動性を保とうとしている。
中央銀行が10月20日に三年物中央銀行手形の発行金利を引き下げたこと、また三年物手形発行を一時停止したこと、そして、今回1年物手形の金利を引き下げたことで、この4週間のうちに、中央銀行は金融政策微調整のシグナルを3度発信した。
業界関係者は、中央銀行の動きについて、「インフレ率の下落傾向が顕著となり、中央銀行は金融政策の微調整によって、インフレと経済成長のバランスを均衡化しようとしている。徐々に市場に金融緩和のシグナルを送り、適度に市場に資金を流すことで、市場の金利水準を下げ、企業の資金調達コストを下げる狙いがある」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月9日