中国鉄鋼業はどこへ向かうのか―『鉄鋼業十二・五発展計画』解読

中国鉄鋼業はどこへ向かうのか―『鉄鋼業十二・五発展計画』解読。 いま中国鉄鋼業は構造調整と体制転換による刷新の好機を迎える一方で、資源価格の高騰や需要増の鈍化、環境問題対策などの問題にも直面している。中国鉄鋼業業界はこれからどの方向に向かうのだろうか…

タグ: 中国鉄鋼業

発信時間: 2011-11-14 10:16:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽鉄鋼産業地域格差を是正し、国家経済発展戦略をサポート

「計画」では、鉄鋼業界の地域格差の是正が遅々として進まないことも指摘された。「北が発展し南が遅れている」という状態が長年解消されていないのである。またさらに、将来的に地域格差を改善し、生産能力過剰な地域で盲目的な規模拡大を抑えたうえで、湛江、防城港・鉄鋼ブランド生産基地を築き、「北鋼南運(北の鉄鋼製品を南部に運送する」の問題を根本から解決する必要性も指摘されている。

このほか、河北・山東・江蘇・遼寧・山西など業界規模が大きな地区では、合併や再編を通じて、立ち遅れた生産能力を淘汰する方針。湖南・湖北・河南・安徽・江西など中部地区の省では、生産能力の拡大がないという前提で構造調整と産業の刷新を積極的に進めるという方針も示されている。

なお「計画」の中では、鉄鋼企業の数を大幅に減らし、国内上位10位以内の大手企業による全国シェアを48.6%から60%前後まで引きあげることも目標に掲げられている。産業の集中度を高めることで、業界構造を「大規模」から「強力」に転換する狙いである。

     1   2   3    


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。