中国鉄鋼業はどこへ向かうのか―『鉄鋼業十二・五発展計画』解読

中国鉄鋼業はどこへ向かうのか―『鉄鋼業十二・五発展計画』解読。 いま中国鉄鋼業は構造調整と体制転換による刷新の好機を迎える一方で、資源価格の高騰や需要増の鈍化、環境問題対策などの問題にも直面している。中国鉄鋼業業界はこれからどの方向に向かうのだろうか…

タグ: 中国鉄鋼業

発信時間: 2011-11-14 10:16:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

鉄鉱石資源の保障体制を構築

「計画」は、鉄鉱石資源の保障能力を国家的レベルにまで高めようとしている。

中国は鉄鉱石の対外依存率が高く、鉄鉱石の輸入に関して弊害が生じることが多い。現に高騰した鉄鉱石価格で利益が食われ、業界の健全な発展がおおいに妨げられる結果となっている。

「このような背景から、鉄鋼企業は単純に鉄鉱石の交渉価格とその仕組みに依頼する姿勢であってはならないと言える。投資対象地域を多元化し、保有資源に恵まれた国家や地域、周辺国家において、安定供給を期待できる信頼性の高い供給基地と運送保障の体制を着実に築いていく必要がある」と、蘭格鋼鉄情報研究センターの主任である侯志芸氏は述べる。「計画」で資源保障体制の確立が提唱されたことで、世界鉄鋼ビッグスリーによる独占が一定程度解消され、鉄鉱石の価格競争もより公平で透明なものとなることが期待できよう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月14日

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