▽専門家:IMFレポートはやはり参考にすべき
対外経済貿易大学金融学院の趙慶明教授は同評価レポートが打ち出したインフラ建設などに関する提案に賛同の意を示し、次のように述べた。中国では長期的な融資メカニズムがまだ構築されておらず、地方の金融インフラもまだ構築されていない。よって現在はリスクが集中しているといえる。今後、長期的に効果のある融資メカニズムをうち立て、現在のような貸出金を借りるだけというモデルに替えることができれば、リスクもこれに伴って減少していくとみられる。中国の銀行業や保険業などの金融産業はなお伝統的な経営をしているため、リスクも相対的に単純だといえる。
▽背景
同評価レポートはIMFと世界銀行が1999年5月に共同で打ち出したプロジェクトであり、金融の脆弱性に対する評価とモニタリングを強化して、金融危機発生の可能性を減少させ、金融の改革と発展を推進するのが狙いだ。
「人民網日本語版」2011年11月18日