同レポートからは、通信キャリアも関連業者も、多くの利益を得られないことが分かる。中国聯通(チャイナ・ユニコム)の関係者は記者に対して、「当社はiPhoneの販売を、主に契約方式によって行っている。うち端末に対する大きな補償金が含まれるため、利益をほとんど手にすることができない。当社はiPhoneによりハイエンドユーザーを引きつけ、ユーザー業務から利益獲得を狙っている。海外の一部通信キャリアの状況も類似しており、iPhoneの利益を直接得ることができていない」と語った。
アップルはルートおよび価格面で厳格な統制を行っている。中国国内の関連業者は、iPhoneから大きな利益を得ることができない。ある携帯電話売場の関係者は、「関連業者が大きな利益を得られる商品には、2種類がある。1つ目は利益率が高い商品。2つ目は利益率が低いが取扱量が多い商品だ。しかしiPhoneはそのいずれにも属しない。むしろアップルによる価格設定で、関連業者の利益が大きく狭められている。またアップルによる供給制限により、製品の十分な供給が保証されていない。iPhoneは関連業者にとっては厄介な存在で、売らないわけにもいかないが、売ったところで利益を得ることが難しい」と説明した。
「人民網日本語版」2011年11月22日