80歳を超える「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏が初めて日本を訪れ、大地震と不安定な世界金融市場の影響を受けた日本に「投資の希望」をもたらした。
バフェット氏は、機械工具や自動車部品を製造するタンガロイの工場を見学した。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは2008年、イスラエルのイスカル社を通してタンガロイの株式71.5%を取得している。
バフェット氏は今年3月に福島県にあるタンガロイの工場を訪問する予定だったが、大震災が発生したために日程を取りやめざるを得なかった。バフェット氏は、今年3月に早くも日本市場に注目し、「震災は日本株購入のチャンスをもたらした」とし、日本株を手放さず、震災が起きても日本の未来は変わらないとの見方を示していた。5月には「日本への投資は楽しい」とも話している。
「バフェット氏のような信望の厚い投資家が被災地を訪れたことは、日本にとって意味のあること。バフェット氏が日本市場の投資を増やすかもしれない」と、アジア3大大手資産運用会社のスパークス・グループの阿部修平社長は話した。
また、「ユーロ体制の欠陥を正すことは難しく、口先だけで、問題を解決できない」と話すバフェット氏は、欧州への直接投資を考えていない。ユーロ債に手を出す気はないが、一部の欧州の株式には注目しているという。
注意すべき点は、バフェット氏の投資先が徐々に多様化していることだ。そほか、海外メディアは、バフェット氏がバークレイズ・キャピタルのアナリストであるゲルバー氏、キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリストであるギャラント氏をオマハで行う来年の株式総会に招くと報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月24日