中国証券監督管理委員会(証監会)の認可を受けた「上海証券取引所信用取引実施細則」(以下「実施細則」)が25日正式に公布され、同日から施行された。これにより、中国本土の株式市場で1年半にわたって実施されてきた信用取引が、「テスト」段階から「通常業務」に格上げされた。
上海証券取引所(上証)の関係者は次のように述べた。「上海証券取引所信用取引試験実施細則」(以下「試験実施細則」)は2006年に公布された。2010年に信用取引の試験業務が始まってから、1年半にわたって実践による検証が行われた。その間、市場環境に大きな変化があった。市場の要請にこたえ、信用取引業務をテスト段階から通常業務に格上げするために、上証は証監会の認可を得たうえで、「試験実施細則」の一部の条項を改正した。
今回の改正は「基本的な業務制度は変えず、一部の条項について現状に合わせた改正を行う」ことを原則に、「証券会社の信用取引業務に関する管理規則」と「証券会社の信用取引業務に関する内部監査手引き」の改正に合わせて行われた。現行規則の条文の表現方法についての変更に加え、新たに2本の条項を追加し、13本の条項を改正した。改正内容は対象銘柄、優先返却、保証金比率と換算率、担保維持比率などが中心だった。