今から10年前、世界貿易機関(WTO)のドーハ開発ラウンド(閣僚級会合)で行われた中国の加盟という決定が、そののち中国を変え、世界を変え、多くの人々の運命をも変えることになった。中国新聞網が伝えた。
2011年11月のある日のこと、代方閣さん(32)は自分の輸入車に乗って、いつもと同じように内蒙古自治区鄂爾多斯(オルドス)市にあるデパート・王府井百貨の2階にある衣料品店に向かった。代さんはデンマークの有名ファッションブランドの同市における総代理業務を手がけている。10年前に大学を卒業してからまもなく、包商銀行に50万元の資金を借りて事業を始め、今では衣料品の輸入事業を手がけ、現地に6つの店をもち、輸入衣料品の売上で年間5千万元を稼ぎ出している。
WTO加盟から10年が経ち、代さんのように仕入れ先について世界に目を向けた新しいタイプの中国人ビジネスマンたちが、世界経済の冷え込む今の時期にあって貴重な期待の星となっている。これまでは中国からの輸出が注目を集めていたが、今では中国の市場、中国への輸出、中国の消費が世界経済の新たなエンジンになりつつある。