今年第3四半期(7-9月)、中国の輸入額は1兆2851億7千万ドルに達して前年同期比26.7%増加し、輸入増加率は輸出増加率を4ポイント上回った。10月の輸入額は1404億6千万ドルで、この月の貿易黒字は前年同月比36.5%減少した。
こうした動きについて、米国紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」も、中国の輸入の伸びは世界経済にとって積極的な動きであり、中国のニーズが依然として力強いことを示している、との見方を示す。
商務部国際貿易経済合作研究院の霍建国院長によると、WTO加盟からの10年で、中国の対外貿易は大きく前進し、中国と主要貿易パートナーとにとっての福音となっただけではなく、グローバル経済の成長にとっても軽視できない推進作用となった。WTO加盟の後、世界の国内総生産(GDP)に占める中国経済の割合は2001年の4%未満から10年は9.3%に増加した。特に世界金融危機の発生後、中国は速やかに一連の政策・措置を取って経済を活性化し、内需を拡大し、輸出入の規模を安定させて、09年の世界の主要経済体の中で大口商品の輸入量の伸びを維持した唯一の国となった。