このほど再編を終えたばかりの上海家化集団有限公司と日本の大手化学品メーカー・花王株式会社は25日、両社は今後、戦略的協力を展開する計画であり、その第一歩としてこのほど販売協力合意に調印したと発表した。これまで「外資とは絶対に結婚しない」とたびたび表明してきた上海家化の株式争奪戦は今月7日に落ち着き、中国平安保険(集団)株式有限公司が51億900万元で全株式を取得するという結果になった。「新京報」が伝えた。
世界4位、日本1位の日用化学品メーカーの花王は、1993年に中国に進出したものの、ずっと「水が合わない」状態が続いてきた。花王(上海)産品服務有限公司の解田稔董事長兼総経理(会長兼社長)は、「花王が自社のみで中国市場を開拓するのは難しい。1994年から現在までで花王の製品は90都市で販売されるにとどまる。このたび上海家化の経営販売ルートの力を借りることになり、今後3-5年をかけて、花王製品の中国650都市での販売を実現する計画だ」と話す。上海家化は国内1千都市の市場で販売業務を展開している。
あるデータによると、花王の日用化学品の現在の中国での売上高は100億円で、花王は今後5年で1千億円に引き上げる計画だという。
花王の尾崎元規社長によると、来年末までに安徽省合肥市に工場を建設する予定だ。花王が中国市場での発展を目指す主要3分野は、衣類用洗剤、乳児用紙おむつ、生理用品であり、いずれも上海家化がこれまで手がけてこなかった分野だという。
「人民網日本語版」2011年11月29日