中国では風力発電産業が急速に発展しており、発電設備容量は4000万キロワット(万kW)にのぼり、風力発電設備の発電量は、中国の発電量全体の1・5%を占めている。中国国家電力監督管理委員会(電監会)が2日、北京で「風力発電の安全監督管理に関する報告」を発表して明らかにしたもので、2015年までに風力発電設備の容量と発電量は倍増する見込み。
報告によると、今年8月時点の全国の送電網接続風力発電所は486カ所で、チベット自治区と広西チワン族自治区を除く全国の29の一級行政区に展開している。発電設備容量は3924万kWで、建設中の風力発電設備の容量は1377万kW。今年1~9月期に全国の風力発電所が発電した電力は、前年同期比56・9%増の583億キロワット時(kW時)で、中国の発電量全体の1・5%を占めた。
中国は風力エネルギー資源に恵まれており、開発できる陸地の風力エネルギー資源は23億8000万kW、開発できる海上の風力エネルギー資源は約2億kWにのぼる。第11次5カ年計画(2006~10年)期間、風力発電設備の容量は毎年倍増した。その結果、中国の風力発電設備容量は2010年末までに世界第1位にランクされている。
しかし、中国の風力発電の開発レベルは非常に低い。中国電監会の史玉波副主席は次のように述べた。中国は第12次5カ年計画期間に、風力エネルギー資源など再生可能エネルギー資源の開発を加速する計画で、2015年までに風力発電設備の容量は1億kWに達し、年間発電量は中国の発電量全体の3%超を占める1900億kW時に達する見込みだ。
「新華網日本語」2011年12月3日