結果から言えば、ソニーは時代の変換期において判断ミスを犯した。そして少なくない代価を払うことになった。2003年になってやっとソニーはサムスンと合資で液晶パネル工場を作ったのだった。しかしすでに遅かった。
2011年、ソニーはグローバル事業を「コンシューマー向け製品とサービスグループ」と「事業向け設備のソリューショングループ」の2つに分けた。この2つの組織は、ソニーが「アップル社のモデルでアップル社に挑戦」しようとするものだと言われている。
「ソニーはもはやイノベーション・カンパニーではない」という声はこれまで何度も聞かれてきたが、現在の状況を見る限り、転換期にあってもソニーの強烈な技術力には光るものがあるし、映画や音楽を使用する製品ではいまだ優位にある。さらにクールな新製品を開発できるかどうかは、ソニーが若い消費者をどれだけ惹きつけられるかにかかっているだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月5日