2011年12月11日、中国のWTO加盟から満10年となる。中国はWTOに積極的な影響をもたらし、また世界貿易に巨大な変化をもたらした。中国のWTO加盟当時、この点について意識した人は少ない。中国が世界から離れることはできず、世界もまた中国を必要としている。中国新聞網が報じた。
今年は中国のWTO加盟10周年であり、第12次5カ年計画(十二五)の初年度でもある。過去10年間、中国の民間企業は経済のグローバル化という歴史的な機会をつかみ、急速に発展した。これにより世界経済で頭角をあらわし、中国企業の海外進出の先駆者となった。政策支援や外部環境の有利な要素により、中国の民間企業は今後10年間、高度発展期を迎えるだろう。
◆中国民間企業が急発展、競争力を強化
WTO加盟後10年間、中国経済は輝かしい成果を獲得した。輸出規模が5.9倍に、輸入規模が5.7倍になり、外資を7000億ドル取り付けた。中国は世界一の輸出大国、世界第二の輸入大国となっている。GDPは11兆元(約132兆円)から2010年の40兆元弱(約480兆円)に達し、年間平均成長率は10%を上回った。中国は世界第二の経済大国となり、世界経済全体に占める比率が9%超となった。本土経済の成長をけん引し、大量の雇用機会を創出し、世界と繁栄・利益の共有を実現した。
この10年間、中国の民間企業の成長も著しく、中国経済の中で存在感を増している。『2011中国対外貿易500強企業研究報告』の統計データによると、2001年の輸出額トップ500社のうち、民間企業は5社のみであったが、2010年には44社に増加した。また2010年の輸出入トップ500社のうち、民間企業の輸出入総額は560億5700万ドル(約4兆3160億円)に達し、トップ500社の4.93%を占めた(2001年比で4.07%増)。これは中国の民間企業が規模を拡大すると同時に、競争力を高めていることを示すデータだ。
全国人民政治協商会議副主席、全国工商連主席の黄孟復氏は「中国民間企業の輸出規模の、5年間の増加率は200%を超えた。これは社会全体の輸出総額の30%以上を占め、中国の対外貿易の重要主体となっている」と分析した。