独BMW社とトヨタ自動車は1日、戦略的提携を結んだ。2社は「互恵式」の技術協力を通じて世界の自動車市場、とくに次世代の環境技術の開発で各自の優位的地位を今後も確保したい考え。
BMW社がトヨタにディーゼルエンジンを供給し、さらに次世代のリチウム(Li)イオン2次電池について共同で研究する。協議の内情に詳しい業界関係者によると、その見返りにトヨタはBMWにハイブリッド車(HEV)技術を譲渡するという。
大手メーカー2社の技術協力の意図は明白だ。相手の技術的優位性によって自社の力を強めること、そして強力な提携を通じてウィンウィンを実現すること。ドイツの業界関係者によると、2社の技術協力から、自動車メーカーは合併・再編ではなく、ライバルとの技術協力の強化を通じて市場でのトップの地位を確保しようとしていることがわかる。これは、環境時代に世界の自動車産業が市場競争に参加する新しい動きとなるだろう。