◆課題5:資金不足
現在の金融引き締め政策を背景とし、中小企業に対する貸し渋りが深刻化している。企業の銀行融資取り付けについて、「非常に困難」もしくは「比較的困難」と回答した企業経営者は48.4%に達し、「困難である」は29.8%に達した。
銀行の貸し渋りと同時に、多くの企業は銀行から融資を受ける際に、規定金利以外の費用を支払う必要がある。「銀行融資の規定金利以外の費用支払状況」について、「とても多い」もしくは「比較的多い」と回答した企業経営者は31.1%に達し、2010年から10ポイント近く上昇した。
中小企業の資金不足が深刻化している。調査によると、資金不足であると回答した中型企業は46.3%、小型企業は51.3%に達した。これは資金に余裕があると回答した中型企業を39.1ポイント、小型企業を46.3ポイントそれぞれ上回っている。同数値は2010年の調査より、15ポイント超上昇した。
売掛金の増加もまた、企業の資金不足の主因となっている。調査によると、売掛金が「正常を上回る」と回答した企業は25.8%に達し、「正常を下回る」(13.5%)を12.3ポイント上回った。同数値は2008-2010年を上回った。
「人民網日本語版」2011年12月5日