『中国証券報』によれば、銀行筋からの情報として、11月末の3日間で、四大銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行)の新規貸付が約900億元増加し、同月の新規貸付は10月の2380元をやや下回る2200億元になる見通しだという。アナリストは、11月末の3日間の貸し出しが予想を上回ったことから、同月の中国銀行業界全体の新規貸付は5500~6000億元に達すると見ている。
四大銀行の貸し出し規模急拡大の背景には、関係部門の関与があったではないかとの憶測がある。今年の7兆5000億元の年間新規貸付目標を達成させるには、残りの2カ月間で1兆2000億元を完成する必要があったからだ。
一方で、当面貸付関連政策には大きな変化がないと銀行関係者はいう。
工商銀行関係者は、「現在政府の貸付枠に関する管理は緩んでいるが、貸出面の変化は小さい。特に不動産などの業種への貸付制限政策はまだ緩和の兆候が見られない」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月6日