ゴールドマン・サックスの朱悦・中国首席ストラテジストは5日、香港で開催された「2012年アジア太平洋地域投資展望発表会」において、「滬深300指数(CSI300指数)は来年末に3200ポイントまで上昇する見通しで、恒生中国企業指数(HSCEI)の目標は1万2100ポイントだ。それぞれ現在より20~30%上昇する見通しだ」と語った。東方早報が報じた。
ゴールドマン・サックスは中長期の市場動向に対して楽観的な観測を示しているが、先週顧客に配布した悲観的なレポートは、11月30日の暴落を招いた主因とされている。
ゴールドマン・サックスは、「中国は来年より流動性の緩和を行い、中国大陸部で2012年のうちに2度の金利切り下げが実施される。今後の政策は企業にとって有利であり、株価収益率が平均で9.5倍に達する」と予想した。
しかし朱氏は、「元高が進行し、来年の上半期に3%上昇するだろう。下半期に欧州債務危機が緩和に向かえば、下半期の上昇率は5%となる見通しだ」と指摘した。
2012年に小幅緩和のマクロ政策が継続されるという予想に基づき、ゴールドマン・サックスは、市場の2012年のハードランディングに対する懸念は過分であるとしている。同社は、2012年のGDP成長率は2011年(9.1%)をやや下回るが、8.6%の水準をキープし、2013年は8.7%に達すると予想した。