◆買収時期の到来
今年より、中国製家電の海外販売量の増加率が疲弊している。これは中国の家電業界が国内販売により重きを置いていることや、海外の景気低迷、元高、人件費増等を原因としている。
しかし景気低迷の時こそ、大手企業の競争優勢が際立つ。市場シェアの上昇に加え、価格決定力を持つため、原材料価格の低下による利益率上昇が望め、業績向上につなげることができる。海外の家電企業は戦線縮小中で、中国メーカーに買収のチャンスが訪れると見られる。
11月17日、中国家電協会は正式に『中国家電工業「第12次5カ年計画」発展計画の提案』を発表した。同計画によると、第12次5カ年計画最終年に家電工業の生産額が計1兆5000億元(約18兆円)に達し、年間成長率が9.2%となる予定だ。生産量世界一の実現後、販売量世界一を実現する。
中国の家電製品は現在、世界一の生産量を誇っているが、世界家電市場で名の知れた中国ブランドが少ない。「技術イノベーション」、「省エネ・環境保護」が家電産業のアップグレードのキーワードとなっており、主要家電製品の省エネレベルを平均15%向上させる必要がある。第12次5カ年計画期間、家電工業のモデルチェンジとアップグレードに全力で取り組み、家電製造大国から家電製造強国とならなければならない。
「人民網日本語版」2011年12月6日