年末が近づく中、中小企業の「融資難」問題の改善を図るという政府方針が、主要顧客が中小企業である中国の都市銀行にとって新たなチャンスとなっている。
先般、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の幹部が都市銀行の上場を支持する姿勢を表明した。これを受け、長年A株市場の上場を果たせなかった都市銀行は期待を膨らませている。2012年こそ都市銀行がA株市場の上場を果たす年になると見られている。
「当行は地域の中小企業の融資需要にずっと積極的に応えてきた。監督管理部門の最近の姿勢は私達の業務に対して肯定を表明しているものであり、A株市場上場の希望を与えている」と、ある都市銀行関係者は語る。
また、銀監会監管2所の張海川所長によると、今のところ、すでに上場申請した都市銀行は10行に達している。
業界専門家は、都市銀行間でA株IPO(新規株式公開)第1号を目指して熾烈な競争が展開されているが、都市銀行が上場の夢を実現できるか否かは、銀監会の支持だけでなく、証監会など各関連監督管理機関の同意や市場環境などさまざまな要因が必要だと指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月7日