貧富の差が国際警戒ラインを超える
国際的に適用されている、収入分配の格差を反映するジニ係数を見ると、中国の貧富の格差は社会が容認できる「レッドライン」の0.4を超えている。
報道によると、中国のジニ係数は80年代中期には0.16に達していた。これが2010年になると0.48となり、警戒ラインの0.4を大きく上回り、かつ深刻化が予想される。
中国発展改革委員会マクロ経済研究院の常修沢教授は、「中国のジニ係数は、10年前に0.4の警戒ラインを超えてからも上昇を続け、合理的な限界ラインを超えている」と警鐘を鳴らした。
分析? 高所得者の収入増
収入格差の拡大の背景には、異なる所得層の収入増加ペースの格差がある。つまり所得が多いほど増加ペースも速いという傾向のことだ。2009年、都市部住民の低所得層の収入は、1985年の12倍となった。一方で、中所得層は21倍、高所得層は37倍であった。
2009年、農村の低所得層の収入は2002年の1.8倍となったが、一方で高所得層は2.1倍に達した。
「人民網日本語版」2011年12月7日