日本の明治、中国以外でセシウム含有粉ミルクを回収

日本の明治、中国以外でセシウム含有粉ミルクを回収。

タグ: 日本の明治牛乳

発信時間: 2011-12-07 17:38:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本の食品大手・株式会社明治(明治製菓株式会社の旧フード&ヘルスケアカンパニーと旧明治乳業株式会社による新会社)はこのほど、同社が生産販売する粉ミルク「明治ステップ」から放射性セシウムが検出されたことを明らかにした。含有量は1キログラムあたり30.8ベクレルに達するという。同社は日本で40万缶を自主回収し、無償交換するとし、粉ミルクが放射性セシウムに汚染された原因として福島第一原子力発電所の放射性物資漏洩事故が考えられるとしている。同原発事故が発生して以来、日本で粉ミルクから放射性セシウムが検出されたのは今回が初めてのことだ。韓国の「毎日経済新聞」が日本メディアの6日付報道として伝えた。

 さきに発生したメラミン混入粉ミルク事件の後、中国の消費者の間で海外ブランドの輸入粉ミルクの人気が非常に高まり、明治製品は特に人気を集めていた。同社は6日、中国市場で販売する粉ミルクはすべてオーストラリアから輸入されたもので、中国市場では今回は回収を行わないことを明らかにした。

 注目すべき点は、多くの消費者の間で代理購入が粉ミルク購入の重要なルートとなっていることだ。中国電子商務(eコマース)センターが発表した「2010年度中国電子商務市場データモニタリング報告」によると、昨年の中国の海外代理購入市場における取引額は120億元に達し、粉ミルクの代理購入量は3位だった。こうした動きについて明治は、代理購入した商品は返品や交換を受け付けないとし、正規の取次販売ルートでの購入を呼びかけている。

 ▽明治の株価が13.24%下落

 報道によると、問題があった粉ミルクはすべて埼玉県春日部市にある同社の工場で生産されたもので、缶の底に印字された品質保証期限が2012年10月3日、4日、5日、6日、21日、22日、23日、24日のものだという。同社は日本の粉ミルク市場で40%のシェアをもつ業界最大手だ。

 日本政府の規定によると、粉ミルクの放射性物質含有量の暫定基準は1キログラムあたり200ベクレルを上限とする。今回検出されたセシウムはこの基準を下回るが、乳児は成人よりも放射性物質の影響を受けやすいため、同社は自主的に無償交換を行い、消費者の不安を解消したいとしている。

 同社の対応にもかかわらず、このニュースが伝わると資本市場は動揺した。6日の同社の株価は一時は前日比13.24%安まで低下し、終値は同9.72%安の3020円となり、30カ月ぶりに安値を更新した。

 同社によると、問題の製品の原料となった牛乳は北海道産で、原発事故の発生前に生産されたものであり、原料を乾燥処理する際に大気中のセシウムが混入した可能性があるという。製品の加工日は東日本大震災発生後の3月14-20日だ。

 同社によると、今年3月以降、毎月1度、粉ミルクの放射能検査を行っており、今回セシウム含有が確認されたのは12月3日に行われた調査でのことだという。日本の厚生労働省は今年7-8月、明治を含む乳製品メーカーの粉ミルク25製品を対象に行った調査の結果を明らかにし、セシウムの活量濃度は検出限界値の5ベクレルに満たなかったとしていた。

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