中徳安聯保険公司は、銀行や保険業者等の顧客を調査し、「中国富裕層の家庭の平均流動資産は約169万元(約2040万円)に達し、1人当たりが保有する銀行VIP口座数は1.8、不動産件数は3.3件に達した。3年前と比較して、資産安全性の注目が高まっている。総資産のうち、不動産の価値が占める比率は60-80%に達した」とまとめた。北京晨報が報じた。
◆低リスク金融商品が人気
調査によると、3年前と比較して、富裕層はリスク管理に注目している。調査対象者の88%の、「資産安全度」に対する注目度が高めとなった。うち低リスク金融投資商品(貯蓄、銀行財務管理商品、保険等)が約70%を占めた。
データによると、富裕層の銀行貯蓄が占める割合が46%、銀行財務管理商品が12%、株式型ファンドが5%、債券型ファンドが2%、債券が3%、外国為替が5%、信託商品が4%、その他の財務管理商品が4%に達した。銀行貯蓄の比率は世界平均を上回ったが、中国全土の平均を下回った。証券投資の比率は中国全土やアジアの平均を大きく上回り、世界平均に接近した。中徳安聯保険公司は、「現在、富裕層の資産管理に対する態度、そして投資リスクに対する認識が成熟化している。資産の増加と比較して、資産の安全性に対する注目度が高い」としている。