1人あたりのGDP(国内総生産)を倍にするにはあと何年かかるか?英国経済誌「エコノミスト」は12月8日、「中国は世界一のスピードで1人あたりのGDPを引き上げるだろう。中国は今後わずか7年で、1人あたりのGDPを現在の8400ドルから倍増させ、高所得国家の仲間入りを果たす」との文章を掲載した。
●データ
中国はイギリスの10分の1の時間で1人あたりのGDPを倍増
「エコノミスト」によると、現在の発展途上国における平均所得の増加スピードは歴史のどの時期よりも速いという。
大手コンサルティング会社、マッキンゼーのデータによると、産業革命以降、イギリスが1人あたりのGDPを1300ドルから2600ドルに倍増させるには150年かかっている。また、120年後、アメリカが同じように倍増させるのにかかった時間は約53年で、イギリスの約3分の1だった。
しかし、「エコノミスト」は、中国がこの数字を大幅に縮小したと指摘。中国はわずか12年、つまりイギリスの10分の1の時間で、1人あたりのGDPを1300ドルから2600ドルに倍増した。
さらに同紙は、国際通貨基金(IMF)の予測データを引用し、「あとわずか7年で、中国は1人あたりのGDPを現在の8400ドルから倍増、1万ドルを突破し、高所得国家の仲間入りを果たす」とした。