WTO加盟により国外航空産業との交流が強まったことで、中航はオーストリアのFACC社やアメリカのシーラス社を買収することに成功している。
また、WTO加盟により中国の航空機関連製品の輸出も増加した。ここ10年で、中国は民間航空機の製造技術を向上させており、ターボプロップ機「Y-7」、「Y-7-100」、「Y-7-200」から、新型機「MA60(中国名:新舟60)」を開発するまでに至った。「MA60」は10年間で、アジア、アフリカ、南アメリカの十数カ国に約200機を納入。また、「Y-12」も10年間で100機以上取引され、世界各地へ輸出された。中国の民間航空機は世界から注目され、より世界とマッチして発展するようになった。
中航の付舒拉サブチーフエコノミストは、「わが社は世界上位500企業に選ばれているが、まだ力不足である。本当の意味での上位500になるためには、世界との差を認識し、10年あるいは20年かけて、本当に強いグローバル企業になるように、技術力、競争力を伸ばさなければならない。WTO加盟からの10年はただの始まりであり、WTO加盟が航空産業にもたらす利点をさらに生かしていく必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月13日