日本経済産業省が推進する「クールジャパン」は、住宅技術の輸出を新方向とし、2015年までに「環境保護、快適な未来住宅」を掲げて中国に進出を予定している。今回の住宅輸出は、日本式の理念とライフスタイルを核心とし、経済規模は数兆元を超えると見られる。人民網の記者は、同プロジェクトの展開について、武蔵野大学の原研哉教授(日本デザインセンター原デザイン研究所所長)を取材した。
◆日本の家の価値認識
クールジャパンの対中国住宅輸出計画のうち、輸出形式が各方面からの注目を集めている。原教授は、「手始めに、家に対する理解を中国に広める。つまり中国の消費者に、日本の住宅設計理念と優勢について理解してもらう。このような価値認識を築いてから、経済的利益を獲得する」と語った。
◆中国文化に合わせたオーダーメイド
原教授は、「一人ひとりに自分のライフスタイルがあるならば、各家庭にも独特な個性がなければならない。我々の輸出計画は、日本で数十年間推進し統一的な規格を持つ集合住宅を、そのまま中国に持っていくという方法はとらない」とし、オーダーメイドが今回の住宅輸出の特徴となると語った。「中国に需要があれば、それに応じてサービスを提供する」。
経済産業省は2012年秋に、家と居住をテーマとする大型展示会の開催を予定している。コンセプト設計から成熟した住宅製品等にいたるまで、日本国内の最高級の技術と商品を集め、集中的に展示する。中国市場に対する調査段階が終了すると、2013年頃に、日本の住宅技術が大々的に中国に輸出される見通しだ。(作者:人民網李潤沢記者)
「人民網日本語版」2011年12月18日