11月15日に閉幕した「インタラクティブ・イノベーション――2011国際金属芸術展」で、莱蕪市魯王工坊(手工芸品工場)のすず浮き彫り作品『容積があってはじめて大きなものである』は9カ国から来た審査委員17人全員に最優秀技術賞受賞と評定され、魯王工坊の330数年の発展史の上でまた新たな成果が書き添えられた。
良い知らせを耳にして、魯王工坊の8代目の継承者王千鈞さんは、「このグランプリの受賞は魯王工坊がグローバルな視野ですず浮き彫り産業を発展させることに対するすばらしい評価であり、国際すず彫刻界が魯王工坊を認知してくれたことも言えます」と語った。
莱蕪市の数多くのすず工芸品工場の中で、清の康煕14年(1675年)に創設された魯王工坊は最も著名である。1915年のパナマ世界博覧会で、魯王工坊のすず浮き彫り作品はその優れた技術、特に詩、書道、絵画と彫刻芸術を一体に融け合わせた文化的特色で広く知られ、そして最終評定で銀賞を受賞した。2007年、魯王工坊のすず浮き彫り作品は国家クラス非物質文化遺産と認定されている。2008年に、王千鈞さんは北京で「魯王工坊芸術センター」を創設し、魯王工坊のすず浮き彫りのグローバル化発展のためにハイレベルの工房を作った。
魯王工坊はずっと手作業で作品を作る伝統を踏襲している。「人物をビビッドに表現することは近代的な科学技術では取って代われないものであり、標準化、量産化は手作りの完璧さには達していません」、と王千鈞さんは語っている。王さんによると、1つのすず浮き彫り作品を作るために、彼はときどき1、2カ月、ひいては半年をかけて制作に専念しなければならなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月26日