北京市はこのほど、今後5年間における自動車産業の輸出計画を発表した。北京市は「十二・五(第12次5カ年計画、2011-2015年)」期間中の自動車輸出額を年平均20%増、2015年の輸出金額を40億ドルにし、輸出量と輸出額がともに国内トップを実現するとした。
世界の自動車市場は、自動車業界の発展水準、市場参入基準により3種類に分かれる。第一の市場は、自動車市場が比較的成熟し、排出ガスや技術に厳しい規定が設けられているアメリカ、カナダ、西ヨーロッパ、日本、韓国、オーストラリアなどが該当する。第二の市場は自動車業界の発展が比較的速く、基盤が整備競れており、排出ガス、技術、販売などの面の参入基準が中国に近い国である。BRICSなどが該当する。そのほかの国が第三市場に該当する。
北京市は「十二・五」期間中に、第二の市場を重点的に開拓するとともに、第三の市場の拡大と基盤の強化に努め、最終的に第一市場への参入を果たすと発表。まず、新興市場国を突破口に、軽トラック、ピックアップカー、ミニバン、新エネルギー自動車などを輸出し、「十二・五」期間中に、アメリカ、日本、韓国などの市場への参入を実現する。