英BBCは、中国と日本が金融に関する重大な協定を締結し、両国の企業と個人は元・円を直接交換できるようになり、取引コストは低減すると伝えた。現在の人民元から円への交換はドルを介して行われるため、円と元の交換はまずドルに交換する必要がある。
日本の共同通信によると、中国国務院の温家宝総理と日本の野田佳彦首相は、日本が人民元建て国債を買い入れ、二国間貿易における人民元建て決済を促進することで合意した。英BBCは、元と円の直接交換は人民元国際化を後押しすると見ている。
米調査会社IHSグローバル・インサイトのアナリストは取材に対し、「中日間の貿易額が驚くべき規模であることを考慮すると、元と円の交換手続きの簡素化は大きな意味がある」と語った。
また、外貨準備高世界2位の日本が人民元建て国債を初めて購入することは大きな意味があると見られている。日本にとっては、外貨準備の運用の多様化に向けた戦略的な動きの一つで、中国にとっては、初めて先進国の準備通貨となり、人民元国際化への重要な進展となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月27日