中国物流購買連合会(CFLP)が1日発表した昨年12月の製造業購買担当者指数(PMI)は正月と春節(旧正月、今年は1月23日)の祝日効果を受け、前月より1・3ポイント高い50・3で、景気の拡大と後退の分岐点の50を回復し、現在の経済減速傾向が落ち着く方向となっているものの、成長のエネルギーが依然相対的に弱いことが示された。
PMIは国際的なマクロ経済観測指標体系の一つで、一国の経済活動の監視、予測で重要な役割を果たしている。50を上回ると製造業の景気拡大、50を下回ると景気後退を示している。
PMI構成指数をみると、前月に比べ、完成品在庫指数、雇用指数、サプライヤー納期指数が低下し、その中で完成品在庫指数の低下が比較的顕著で、下げ幅が2・5ポイントに達した。新規受注指数、生産高指数など八つの指数が上昇し、上げ幅は多くが1ポイントを上回った。
データによると、12月の新規受注指数が49・8で、前月より2・0ポイント上昇し、生産高指数が53・4で、前月より2・5ポイント上昇した。新規輸出受注指数は顕著に上昇し、前月を3・0ポイント上回り、48・6に達した。完成品在庫指数は50・6で、前月より2・5ポイント下がった。購買価格指数は47・1で、前月より2・7ポイント上がった。
業種別では調査対象の20業種のうち、石油加工・コークス業、アパレル・靴・帽子製造、皮革・毛皮・羽毛製品業、農業・副業食品加工・食品製造業など12業種が50を上回った。専用設備製造業、汎用設備製造業、化学原料・化学製品製造業など8業種は50を下回った。
製品別では生活用品企業が50を上回り、原材料、エネルギー、中間品、生産用製品企業が50を下回った。
国務院発展研究センター・マクロ経済研究部の張立群研究員は次のように分析している。先月のPMI上昇は今後、中国経済の伸びに大きな落ち込みがないことを示すものだ。先進国の景気下降と国内経済の成長原動力転換の影響を受け、昨年の中国経済は全体的に成長低下調整の状態となった。
「新華網日本語」より 2012年1月2日