先般開催された中央経済活動会議では、2012年は引き続き構造的減税関連政策の改善を図ると決定した。では、中国の2012年の構造的減税の面でどのような政策・措置が打ち出されるのか?財政部の謝旭人部長は25日に開かれた全国財政会議で、来年実施する減税政策のロードマップを明らかにした。
輸入関税の引き下げで産業構造の調整を
謝旭人部長は来年の構造的減税政策の重要な内容として、「2012年、中国は一部の輸入製品に対する関税を引き下げ、エネルギー・資源関連製品、先端設備、コア部品の輸入を増加させる」と述べた。
財政部は今月、2012年1月1日から関税を調整し、約730品目の輸入製品に対し、比較的低い関税を適用すると発表した。その平均税率は4.4%で最恵国税率より50%以上も低い。
専門家は、世界経済が減速し、一部の国の輸入が減少する中で、輸入拡大のために実施される減税措置は、中国の産業構造の調整と消費の拡大に有効であるとの見方を示した。