2012年の中国自動車産業は鳴かず飛ばずの一年となりそうだ。総売上額は前年比10%以下と予想され、利益率も5%程度の増加にとどまる。また国産車の価格は2%のマイナスと予想されている。
2009年、2010年には大都市や一級都市を中心に自動車保有率が高まり、二級都市にまでその余波が広がって高い成長を達成してきた。
しかし現在、都市交通網や汚染の問題が深刻化しており、同時に需要調整に2年はかかる状況にある。二級、三級都市および農村での需要だけでは補えそうもない。車両購入規制をかける都市がさらに増加する可能性も高い。
他方で2013年の総売上額は13%程度に成長する見込みだ。需要調整が終わることに加え、道路の拡張、交通システムの向上など都市交通網の整備が図られるからだ。