中国外貨取引センターによると、人民元レートの基準値は4日、1ドル=6.3001元となり、2005年の為替制度改革以降の最高を更新した。
実際、人民元レートは2011年最後の営業日(12月30日)に、一時1ドル=6.3元を上回り、6.2元台を記録していた。2011年の人民元の上昇幅は5.11%だった。
業界関係者は、「2011年と比べ、2012年はインフレ圧力が軽減し、人民元切り上げによる輸入型インフレを抑える必要性も低下する」と分析。また、貿易黒字の縮小や、資本流入の減少、国内企業の対外投資の奨励などの要素を総合的に判断した上で、「人民元の上昇はある程度抑制される」との見方を示した。