日本が31年ぶり貿易赤字に 今年の黒字転換は難しい

日本が31年ぶり貿易赤字に 今年の黒字転換は難しい。 日本の貿易統計によると、2011年1~11月の貿易赤字は2兆3000億円に上り、年間の貿易赤字が確実となった。日本の年間貿易赤字は1980年以来31年ぶり。貿易赤字の主な要因は、まず大幅な円高、もう一つは一部の原発の稼動停止で、火力発電用の液化天然ガスの輸入が激増したこと…

タグ: 日本貿易赤字

発信時間: 2012-01-10 11:24:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の貿易統計によると、2011年1~11月の貿易赤字は2兆3000億円に上り、年間の貿易赤字が確実となった。日本の年間貿易赤字は1980年以来31年ぶり。

貿易赤字の主な要因は、まず大幅な円高が輸出の伸びを妨げたこと、もう一つは震災とそれに伴う津波、原発事故の発生後に一部の原発が稼動を停止し、火力発電用の液化天然ガスの輸入が激増したことだ。貿易赤字の構造的な原因をすぐに改善することは難しい。また、欧州債務危機は世界の経済成長に影響し、日本製品の輸出にも影響が出た。日本国内の原発稼働率が引き続き震災前の水準を下回れば、火力発電用燃料の輸入を増やすしかない。

2012年の見通しについては、日本が貿易赤字の苦難から抜け出せるかは輸出力を高められるかどうかで決まる。楽観的な見方を示す専門家は、日本の輸出は欧州経済の減速に影響を受けるが、米国経済に好転の兆しが現れ、雇用が引き続き改善され、自動車販売が回復に向かい、さらに中国経済が堅調な伸びを維持していることから、日本の対米輸出、対中輸出は安定した増加を実現できると見ている。これらは日本の輸出の主なけん引力になるという。一方、悲観的な見方を示す専門家は、欧州経済は引き続き悪化すると見ている。日本の対EU輸出の割合は小さく、日本経済への直接的な影響は大きくないが、中国と米国の対EU輸出の割合が大きいため、日本の輸出は間接的な影響を受けることになる。

さらに、日本が輸出を増やせるか、貿易赤字から抜け出せるかは円相場でも決まる。日本のみずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストも、「2011年に円相場は上昇し続け、何度も記録を更新した。2012年に欧米経済に根本的な改善が見られなければ、円高の流れは変わらないだろう」との見解を示している。ある統計によると、2012年の円相場は1ドル73~85円で推移する見通し。

これらの分析から、2012年に日本が貿易収支を黒字に転換するのは難しいと思われる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月10日

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