現在、経済成長曲線は下向きになっている。それはマクロ調整の結果ではなく、経済刺激策の失敗が原因である。中国はこれまで、構造調整を通して国内需要を拡大するのではなく、深刻な過剰を無視して供給を増大させ続けた。これこそが経済成長が減速した本質的な原因である。
王建事務局長は、「高成長を続けるという見方にも、中成長期に入るという見方にも賛同しない」としたものの、「中国経済は2013年以降、再び回復をはじめ、9%の速さで15年ほど成長を続けるだろう。少なくとも第12次5ヶ年計画期間(2011年から2015年)は、中国経済はV字回復を見せる」との見方を示した。
中国の巨大な供給能力は、高成長のベースとなる。しかし、問題は需要である。現在、外需は大幅に縮小、内需も不合理な経済構造に抑制されている。中国経済を再び高成長軌道に戻すには、内需をさらに拡大する必要がある。そのためには、経済構造の調整に力を入れて取り組まなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月11日