▽24% 税金の引き下げ切望
回答した企業家の多くが、世界経済の低迷に対処する核心競争力となるのはポジショニング戦略であるとの見方を示し、20%が現在優位性を保っているのは「当面のポジショニング戦略」が良いためと答えた。また、17%が競争において有利になるためには「イノベーション能力やブランド構築」が必要と答えた。回答者らは、経済が低迷している際、企業は戦術調整を柔軟に行い、運営の有效性を向上させるほか、健全なキャッシュフローを保ち、確実な投資スタイルを選択しなければならないとしている。
そして、回答者の24%が「企業に対する税金の引き下げを切望する」と答えるなど、企業が経済危機を乗り越えられるよう、政府にサポートしてほしいと指摘している。
▽今年1年間 慎重ながら楽観的
一方、今年1年の発展の展望について、28%が「業務は大幅に改善するだろう」との見通しを示したほか、51%が「少し改善するだろう」とするなど、回答した企業家の多くが、慎重ながら、楽観的な態度を示した。
同白書は2012年、世界経済には引き続き不確定要素が多々あるため、中国の企業は投資において柱となる優位性の強化を原則とし、異なる業界とのM&A(合併買収)には、慎重な態度を示すよう注意を促している。また、革新の加速や運営効率の向上、継続したイノベーションは、中国企業が企業革新の道を探るための最善の方法と指摘。一方、人材の確保に関して、企業は管理チームの安定化を確保するようにとしているほか、財務管理において、財務リスクの回避に力を注ぎ、健全なキャッシュフローを維持するようにと提案している。
「人民網日本語版」2012年1月11日