中国国家発展改革委員会の張暁強副主任は14日の中国経済年会で、エネルギー資源や原材料の海外依存が一層高まるほか、国際情勢の影響を受けるとしたうえで、今年の貿易成長目標を「10%前後」と発表した。
2011年以降、世界の大口商品市場は価格が高騰。中国の鉄鉱石と原油の輸入価格は前年同期比でそれぞれ27%、35%上昇した。中東の混乱により、今年の原油価格はさらに上昇するおそれがある。張暁強副主任は、「一部のエネルギー資源、原材料、最新技術設備、重要部品、生活用品の関税を下げるほか、輸入への補助、融資などを通して、企業の輸入を拡大していきたい」と述べた。また、海外に生産拠点と販売網を構築し、国内設備・製品の輸出拡大を図るとともに、供給がひっ迫している製品の輸入を増加させるとした。
張暁強副主任は、今年の貿易成長目標を10%前後と発表した上で、「貿易の成長速度、質、効率を上げるためには、貿易政策の整備と実行、輸入の拡大、貿易成長モデルの転換、海外投資プロジェクトの強化、貿易の自由化と貿易摩擦への対応力向上、この5点を重点的に進めていかなければならない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月16日