東京駅を出て西に向かうと、有名な高級ビジネス街の丸の内に着く。そこには各大企業の本社や老舗名店が集まっている。三菱グループの傘下企業の多くが丸の内に事務所を構えており、丸の内が「三菱村」と称される由縁だ。「三菱村」の中で最も輝きを放つのはMJC(三菱ジュエリーコレクション)で、金関連の商品が有名だ。「瞭望東方周刊」が報じた。
三菱グループ傘下の三菱マテリアル株式会社は貴金属、特に金の生産販売で100年以上の歴史を持ち、日本の消費者の間での評判が高い。
2011年に金価格が10年前の5倍に達した際、同社は多忙を極めた。日本人は商品を購入に来たのではなく、自宅で保管していた金製品を現金に換えに来たのだ。同社の貴金属事業部の斎藤浩一副部長は、「時にはお客様が数時間並ぶこともあった」と語った。
資本市場が成熟した日本において、金は投資の選択肢の一つに過ぎず、中国人のように金を盲目的に求めることはない。
約30年前にも、日本の金価格が高騰した。当時の日本人は金の投資価値に対する自信を深めていた。しかしその後、日本経済が低迷を始め、金価格が持続的に下落した。2000年ごろ、金の製錬工場は苦しい経営を迫られたが、近年ようやく業績を持ち直すことができた。金価格の暴落を目の当たりにした日本人は、金の投資に関して中国人よりも成熟している。