「中国との自由貿易協定(FTA)の締結は、韓国にどのようなメリットがあるか」について、韓国の各機関は次々と見解を示している。韓国企画財政部は29日、「中国と韓国がFTAを結べば、韓国企業は中国に工場を設立する必要がなく、中国に商品を直接輸出できるようになる」とするレポートをまとめた。
レポートによると、中国の輸入税は9.7%で、米国の3.5%と欧州連合(EU)の5.6%より遥かに高く、非関税障壁も比較的厳しい。中国と韓国のFTA締結は、韓国の製造業の回復を促すと見られる。
韓国聯合通信の29日の報道によると、スイスで世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に出席中の朴泰鎬(パク・テホ)通商交渉本部長は28日、「韓国は米国、EUとFTAを結んでいる。中国とのFTA締結が韓国にもたらすメリットは大きくないとしても、締結する必要がある」と述べた。