世界的に有名な市場調査会社ユーロモニターがこのほど発表した大型家電製品の2011年ブランド別ランキングで、海爾(ハイアール)集団が前回に続いて1位を獲得した。海爾の首位はこれで3回目で、世界シェアは7.8%だった。
2011年は欧州の債務危機の影響により、世界経済が持続的に低迷し、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電製品の市場ニーズが目立って冷え込み、世界の家電市場に閉塞感が漂った。ユーロモニターの報告分析によると、2011年には世界の大型家電製品の売上高増加率は平均5.6%となり、統計の対象になった世界ブランド・地域ブランド計147ブランドのうち、66%は増加率が平均を下回った。中国企業18社の平均増加率は13.6%で世界平均を上回り、海爾は21%で世界トップだった。
世界の家電市場が伸び悩む中で、海爾は国が「構造調整、モデル転換」を提唱したことを受け、自社のモデル転換を通じて急速に競争力を高めた。かつては世界の家電製品ブランド別市場シェアでは米国のワール プールが1位を独占していたが、2009年に初めて海爾が大型家電製品のシェアでワール プールを抜いてトップに立った。海爾が打ち出すフレンチドア式冷蔵庫やドラム式洗濯機といったハイエンド製品は、いまや世界の家電大手のお手本だ。